短葉でもなく、ゴリ猫という枠にも入らないであろう我が家の【アガベ チタノタ レッドキャットウィーズル】。
元から既に細長い感じは若干あったが、それでも鋸歯の感じも良く、気に入っていた。
しかし、悲劇は突然訪れた。
ある日、私の不注意で、鉢ごとド派手に倒してしまったのである。
運よく株にダメージはなかったが、根を見ると結構枯れていることに気がついた。
ただ、よく観察してみたところ、白い突起物を発見。
新たに発根を確認したので、このタイミングで根の整理に踏み切った。
今思えば「なぜ?」である。
根詰まりするほどまで伸びてはいなかったのに、そんなことをする必要があったのか、あの時の判断は謎である。
レッドキャットに水耕でのメネデール投入は注意!
発根は確認していたので、そのまま土に植え、根が伸びるのを待つことに。
同じくして、葉がヘッドロックする可能性が出てきたので、早めの対策でつまようじで調整。
それから10日ほど経過を見守り、一度根の確認に踏み切る。
予想ではそこそこ伸びていると思っていたので、特に心配はしていなかったが、、、なんと一切伸びてない。
それどころか、根だと信じ切っていたあの白い塊は忽然と姿を消していた。
、、、まさか、あれは土が付着していたものだったのか?
あまりのショックに動揺が隠せない。
よく見ると、下葉の枯れも加速しているように思えた。
これはまずい、焦った私は、即座に水耕に切り替え、発根を促すことにしたが、ここで痛恨のミスを犯してしまう。
少量(のつもりだったが…)ではあるが、メネデールを水に直接入れてしまったのだ。
数日後、さらなる悲劇が訪れる。
一番新しい真ん中の葉が、極端に伸びてしまったのである。
これはマズい、、、焦りに焦って再び土へ。
ヘッドロックどころの話ではない。
レッドキャットの葉は、縦に伸びやすい傾向にあるので気を付けなければならなかった。
よくネットでも、極端に長細く伸びた株を目にする。
あれは非常にカッコが悪い。
アガベの徒長は最悪である。
ただ、ネットで色々調べてみたところ、水耕でもメネデールを混ぜて何の問題もなく発根させている方を見つけたので、一概にメネデールを混ぜたから伸びるというわけはないが、やはり、基本的に伸びやすいという性質ではあるので、希釈加減で変わるのかもしれない。
水耕での発根管理で、メネデールを入れるなら、かなり薄めた方が良さそうだ。
一気に伸びる悲劇
とにかく、もう伸びたものは縮まらない。
しかし、このまま土では、発根にまた時間がかかってしまう。。
結果、再度水耕に移行を試みたが、もう何をやっても上手くいかない、、、日を追うごとに、少しずつ葉は伸びていった。
挙句の果てに、今度は変に横に曲がりだし、悪夢が続いた。
これはまずいと、これ以上曲がらないように、向かいの葉にくくり付け、元に戻そうと試みた。
その悲劇の姿がこれである。
もうお許しください。
※追記(2024年1月17日)
「レッドキャット 徒長」などで検索いただいて、このページにアクセスいただく方が多いようだ。
やはり、レッドキャットウィーズルの徒長は深刻な問題といえる。
ただ、全てのレッドキャットが伸びて細長いかと言えば、やはりそうではない。
短葉でボール状の引き締まった見事なレッドキャットも多く存在する。
ただ、少しのミスが命取りになりやすいのがレッドキャットだ。
特に、肥料や水のやり過ぎには気を付けなくてはならない。
水も、正直株全体に上からバシャバシャかける水やりは控えた方が良いように思う。
中心部に水を流し込まず、あくまで根からのみ水を吸収させるスタイルで水やりをした方が賢明だ。
私の場合は、極端に伸びたので、これはやはりメネデールの希釈ミスだと考えられる。
土の場合ならよかったが、水耕で希釈ミスはマズかった。
そして、一度伸びたものは元に戻せず、しかも、新しく出てくる葉を短く作り直していくというのも正直厳しいだろう。
真ん中の展開前の葉の中に次の葉があって、その中にまた次の葉を作っていくので、一度伸びれば、その内部の葉も引っ張られて伸び、そこで形が変わってしまうのだ。
私のように極端に伸びなくても、育成環境によって、少しずつ伸びていっているのに気付かず、最近葉が細長くなってきたとしっかり目で分かるような状態になった時には、既にもう形が変わってしまっているのだ。
そうならないよう、やはり日頃から、日照不足、水やり頻度などに気を使いながら、日々の観察を怠らないことが重要だと言える。
また、一度伸びてしまって気になるようなレッドキャットは、そのまま育成していてもカッコ良くなることはなく、ストレスになるだけだ。
そういう場合は、一からリセットする方が気持ちもスッキリする。
更に伸びるのを覚悟で、肥料を多めに与え子株を吹くのを待つか、縦割り、胴切りなどといった方法で、強制的に現状の株自体の成長を終わらせ、子株を狙うかである。
葉焼けや薬害によるダメージなどは、対象の葉のみの被害なので、新しい葉が展開し、ダメージを受けた葉がいずれ一番下葉となり枯れるのを待てば良い。
しかし、徒長をなおすのはそう簡単にはいかない。
奇跡的になおせたとしても、それはかなり時間を要する作業になるはずだ。
カッコ悪い姿の株をずっと目にしているのは辛い。
だから、思い切って次に託すという考えにした方が前に進める。
ただ、必ずしも子株を吹くとは限らないので、そこは慎重に判断しなければならない。
私は、結局、このレッドキャットの姿に耐え切れず、胴切りを選んだ。
下記関連記事に順を追って記載しているので、参考にしていただければと思う。
みなさまのレッドキャットが、どうか救われますよう、同士としてお祈りしたい。
尚、胴切りをし、現状の株自体諦めるのであれば、子株を吹くまでの間、新しいレッドキャットを購入するのも手だ。
私は、一つ子株を買って、気分を紛らわした。
植物のある暮らしをテーマにPost。
★ 続きの関連記事はこちら
● 発根に至るまで
● 葉が変形
● 胴切り
● 子株吹く
●子株死す
●第2の子株吹く
●第3の子株現る
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写真など色々情報を載せているので、是非ご覧ください。
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