「育成する楽しみ」と「鑑賞する楽しみ」
- shopping704
- 2023年10月13日
- 読了時間: 4分
更新日:2024年6月1日
植物の楽しみ方、これは大きく分けるなら、「育成する楽しみ」、「鑑賞する楽しみ」この2つだろう。
この2つどちらかに振り切れてしまうのはあまり良くない。
私は、昔からどうしても見た目重視になってしまう傾向が強い。
バイクにしても、カスタムする箇所は外見ばかりで、乗りやすさや速さなど、バイク自体の性能にこだわりはなかった。
とにかくカッコよければそれでよかったのだ。
その精神は、そのまま植物にも反映されてしまった。
カッコ良さを求めるあまり、育てるという本質を見失っていた。
カッコいいプランターに入れたり、カッコいいタグを作って挿したり、とにかく見た目ばかり。
バイクで言うと、既にある程度カスタムされたカッコいい状態の物を探すのと同じで、植物も、カッコよく育てられた値段の高い、それこそ、今最高の状態の株を探してしまうのだ。
ただ元気に育てば良いと思っていたのに…
初めはそんなことはなかった、、、むしろ成長することだけに喜びを感じていた。
植物なんて、とにかく葉がたくさん展開して、どんどん元気に大きくなればそれがベストだと思っていた。
何も考えず、肥料や活力剤を与え、成長するのだけが楽しみだった。
そこに、突如として入ってきた知識、それが「徒長」だ。
そこから樹形の美しさや見栄えのカッコ良さに気付き始めることとなる。
大きくなり過ぎた葉や、伸びすぎた茎、これも徒長だと感じるようになった。
ただただ、幹1本で枝分かれのないものは、面白みがないと思うようになった。
見た目ばかりが気になるアガベという植物
そして、ついにカッコ良さに全て振り切れてしまう植物に出会ってしまったのだ。
それが、私の場合[アガベ]だった。
とにかくカッコ良い少し高めの株を探し購入した。
しかし、結局徒長に気づいただけで育成に対してのスキルは限りなく低いため、買った時点が最高の状態、どんどん株は形を崩していった。
これは、光の当て方や水やりの仕方など、様々なものが影響していた。
見た目は重要だ、しかし見た目ばかりに気を取られると、植物が成長する上で必要なことが犠牲になってしまう恐れがある。
植物は鑑賞するものではあるが、生き物だ。
インテリアとして大きな役割を果たしてくれるが、しっかり育ててそれがいきてくる。
育成を楽しむということ
形を崩したアガベは、鑑賞価値が下がり、あまり見たくないと思うようになるのは、アガベにハマった人なら必ず一度はあるだろう。
例えば、この[アガベ チタノタ 白鯨(購入時の名称)]。
一番最初に手に入れたアガベだが、育成方法も手探りで、外に出したり、適当な感じでLEDライトを当ててみたり、水を与える際も何も考えず、葉にバシャバシャかけてみたり、、、その結果、私のもとに来てから展開した葉は、明らかに細くなり、長く伸びてしまった。
正直見ているのも辛く感じていた。


しかし、徐々に考え方が変わってきた。
例えば、ここからどのような育成をすれば元に戻せるか。
新しく出てくる新芽を良い状態で維持でき、それが展開し続ければ、下葉は枯れていくので、いずれ思い通りの姿に作り変えることも可能だ。
元に戻せないなら、子株はどのようにすれば出てくるのかを考える。
アガベの場合は、現状の株に完全に見切りをつけ、胴切り、縦割りなどで、次の子株に思いを馳せるという考え方もできる。
そう考えると、少し気が楽になった。
育成を楽しむということはそういうことかもしれない。
新しく手に入れる株も考え方を変える。
もちろん今すぐ最高の状態で飾っておけるものが一番だが、その最高の形を自分で作り上げていくという考えで子株を手に入れるのも一つだ。
当然時間はかかる、しかし、その大きく立派に育つプロセスを楽しむのだ。
そうすると、購入費用も下げられ、最高の見た目から形を崩していくというストレスからも解放される。
ただ、育てる過程ばかりに振り切れてしまうと、ある程度満足な形に仕上げたられた時達成感が得られ、その株に興味がなくなってしまう恐れもある。
よくある、「作る過程だけが楽しい」というやつだ。
植物は生き物だ。
見た目が気に入らないだけで愛着がなくなるのは寂しい。
そうならないためにも、毎日観察し、少しでもおかしいと思ったなら改善策を早めにうつ。
そして、いつまでも傍に置いておきたいと思う気持ちが大事だ。
、、、分かったか、俺よ。
植物のある暮らしをテーマにPost。
大好きな地元滋賀の植物店[GREEN LOFT (グリーン・ロフト)]を広めるべく勝手に全力でファンページを作成しました。
写真など色々情報を載せているので、是非ご覧ください。
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