以前より使用していた育成棚。
上段下段に分け使用していたが、可動棚による段数の関係で、しっかり真ん中で空間を分けることができず、下段の方が少し狭かった。
このため、上段はアガベとスポット型育成ライトとの距離が完璧だったが、下段でスポット型を使用するには少し無理があり、基本子株しか飾ることができなかった。
また、棚自体の奥行きがそこそこあるにもかかわらず、上段下段共にダクトレールがそれぞれ1本ずつ、もしこれを、せめて上段だけでも手前と後方に2本設置できれば、光の当たる範囲も増え、もっとアガベを飾れるのではと考えていた。
そこで、今回思い切って棚を再構築することにした。
と言ってもそこまで大変ではなく、ポイントは2つ、
①上段は、スポット型育成ライトを最大6つ設置できるよう、ダクトレールを2本に変更
②下段は、空間が狭いので、スポットライト型ではなく、パネル型育成ライトに変更
である。
現在の棚を選んだ理由なども交えながら、過程を紹介していきたいと思う。
山善オープンシェルフ(4段)の可動棚を購入
イメージは、アイアンのフレームに無垢材の棚板だった。
しかし、無垢材の棚板にすると、既製品では恐らく反り止めが棚板の裏に施工されている。
そうなると、ダクトレールと育成パネルを設置する上で何かしら弊害が出そうだ。
そこで迷った末、やはり樹脂製のものにして、突板か木目のシートが施工してあるものがベストではないかと考えた。
もちろん無垢材はとても雰囲気があり、インテリアとしても映える。
しかし、ダクトレールやパネル型育成ライトを設置する上で、やはり後々手間がかかりそうだ。
また、植物を扱うので、土や水による汚れなども気になるところ。
樹脂製のものであれば、その点メンテナンスも手軽にできる。
上記の事から、設置する部屋のスペースを考慮した上で最終的に選んで購入したのが、[山善オープンシェルフ(4段)/幅85.5cm×奥行41.5cm×高さ123.5cm]だ。
棚板は、3枚使用し(天板、真ん中、底板)、1枚はとりあえず予備として残しておくことにした。
棚板の仕様は、木目のシートだ。
明らかに印刷と分かるものは安っぽく見えるので、そのあたり心配だったが、凹凸の加工がある仕様だったので、実際届いたものは、イメージ通りの非常に良いものだった。
組立自体も簡単で、価格も含めベストな選択だったと言える。
では、作業を進める。
天板にダクトレールを2つ取付
まずは天板裏のダクトレールの施工からだが、たいした作業ではない。
下段に取り付けていたダクトレールを外し、上段に移動するだけ。
細かく説明すると、一旦ライトは手前に3つ、後方に2つ付ける想定だ。
取り付けてあったダクトレールは、[オーム電機/ライティングダクトレール コンセント式 0.5m ブラック]。
ネジ自体は、棚板を貫通してしまわない長さのものをホームセンターで購入し使用していた。
一旦上段のダクトレールを外し、下段から外してきたダクトレールと共に、位置を考えた上で前後に取り付け。
4箇所ネジ止めすれば終わりの作業だが、樹脂は堅いので、電動ドライバーは必須だ。
尚、ライトをダクトレールに取り付けるためには、ソケットが必要だったので、[DiCUNO ライティングレールソケット 6個セット]を購入し使用していた。
そこに、以前より使用していたスポット型育成ライト[HaruDesign GL-A 6K 白色系]を手前のダクトレールに3つ、後方に1つ設置。
あと1つは、以前別の植物用に購入した[HaruDesign Light STAFF VA 6K 白色系]を設置することにした。
※現在白色系はなく、暖色系しかないようだ。
Light STAFF VA 6Kライトの特筆すべきところは、照射角度を変更できるところだ。
広範囲に広がる光からスポットライトに無段階で調整できる。
ディスプレイ予定のアガベの1つに、中株以上のサイズ感で、比較的背の高い鉢に植えている個体があり、距離的にどうしてもGL-A 6Kでは光が強すぎたので、このタイミングでLight STAFF VA 6Kを使用することにした。
広角にしておけば光の強さも弱くなるからだ。
下段にパネル型育成ライトを取付
続いて、下段に取り付けるパネル型育成ライトだが、購入したのは[BRIM PANEL A 温白色]が2個同梱されたセット商品。
最近よくこれを使用している方を見かけるので、口コミや評価などから総合判断し決めた。
こちらは取り付けるにあたり、アガベとの距離も考慮して、吊り下げ方を考える必要があった。
付属のワイヤーはかなり長く、これをカットし使用となると色々手間がかかる。
そこで、ワイヤーの先に付属していた金具のみ使用する方向で考え、それを引っ掛けるネジ式のフックをホームセンターで購入した。
フックを棚板にねじ込み、それに金具を引っ掛け育成ライトを吊り下げるイメージだ。
パネルを2つを並べて設置するので、それぞれ4か所で吊り下げ、合計8つのフックを使用した。
こちらも樹脂が堅いので、フックをそのままねじ込むには無理があり、まずドリルで少し穴を空け、そこにフックをねじ込んでいった。
あとは金具でパネルと連結させ吊り下げ完了。
パネル型育成ライトの照度が弱い
しかしここで少し問題が起きる。
このパネル型育成ライトの光の強さが、思った以上に弱かったのだ。
アガベでは、あくまでPPFD(光合成光量子束密度)の目安として明るさの単位ルクス(lx)を用いる場合、50,000lx~100,000lxが必要と言われている。
しかし、試しに子株を置いて手持ちの照度計[YUMENG HT603]で計ってみたところ、50,000lxに満たなかった。
やはり、正直なところ50,000lx以上は欲しいところだ。
今回パネル型に変更することにより、光の照射範囲が広くなり置ける株数も増え、中株程度のものを飾れる空間も確保できたのので、パネル型の選択に間違いはなかった。
こうなると、他のパネル型育成ライトに交換するか、パネルとアガベの距離を縮めるほかないのだが、まずは後者を試す方向で、アガベを適当な台に乗せるなどしてみた。
しかし、どうもスマートではないので、吊り下げる箇所に、距離を計算しカットした付属のワイヤーを繋げる方法も考えてみたが、、、今更それは非常に面倒だ。
さてどうしたものかと少し考えたところで、1枚棚板が余っているのを思い出した。
棚板を追加し底上げ
そこで、この使う予定のなかった棚板を、底板の一段上に取付、そこにアガベを置けば、実質パネルまでの距離を縮めることができた。
購入した山善の棚は、左右のアイアンがハシゴの形状になっており、そこに棚板を棚板サイドに取り付けられた金具で引っ掛ける仕様だ。
ハシゴは、天板、底板を引っ掛ける箇所を含めると、全部で10段あり、棚板さえあれば、10段の棚が作れるということになる。
ただ、棚板は全部で4つ付属なので、この棚は4段ラックとなっている。
天板は10段目、底板は1段目となり、真ん中の板は、5段目に設置していた。
そこで、1段目の底板上、2段目に使う予定のなかった棚板を設置し、そこにアガベを置くことにした。
これによって良いこともあり、底板と2段目の棚板間にできた収納スペースにコンセント類を隠すことができた。
これは想定していなかったことだったので結果良かった。
再度照度計で調べてみると、照度も50,000lx以上になり、希望通りの照度となった。
上段のスポットライトの方は、100,000lx近い数値を出しているので問題ない。
完成した植物育成棚
一番下の段、コードを隠したスペースに何か引き出しのようなものを追加しようか検討中。
せっかくなので、収納に利用したい気持ちはある。
尚、追記になるが、上段下段にはサーキュレーターを設置している。
使用しているサーキュレーターは、[Keynice USB扇風機]だ。
掃除を怠ると、極端に風が来なくなるので、定期的にメンテナンスが必要だ。
今のところ動かなくなることもなく、毎日風を送り続けてくれているので、しっかり掃除すれば良い商品だと思う。
現状上段は、1個体につき1ライトという贅沢な使用だが、スッキリしていて見栄えも良く、非常に満足している。
一旦この形で育成を楽しんでいきたいが、、、きっとまた株が増えて混雑してきそうな予感はある。
そうなると、更なる棚増設の可能性も。。
ほどほどがいいぞ、ほどほどが!
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