大事な株を斬らねばならない時、それは様々な理由があってのことだろう。
私も現在、その選択を迫られている株がある。
それが、この[アガベ チタノタ 白鯨(購入時の名称)]である。
一目見て悲惨さが伝わるこの姿。
「ごめんなさい」である。
初めてのアガベ
このアガベ、実は私が初めて手に入れた記念すべきアガベだった。
「ベアルート株」なんていう言葉も覚えたての頃に、メルカリで数枚の写真だけでド素人が判断し購入したアガベ。
結果、炭疽病に侵されていたり、成長すると斑が出だす(初めから入っていたのだろうか?)などで、非常に苦い経験となったが、購入以降も素人育成が災いし、徒長を繰り返す始末。
購入当初の幅広の葉は変形し、細長くなって目も当てられない状況となった。
一旦枯れた葉を取り除き少し整理したが、なぜか、育成ライトで葉焼けをしてしまい、その跡がとても汚い。
斑入りは葉焼けしやすいというのはほんとのようだ。
他にも、葉に謎の深めの亀裂が入ったり、とにかく痛々しいこのアガベ。
炭疽病に関しては、なんとかベンレートにより食い止めることができたが、ポンコツな育成により伸びた葉は変わらず、今後もこの葉形で班入りのまま展開を繰り返すとみられる。
そもそも、これはほんとに白鯨なのか?という疑問だが、恐らくは、[アガベ チタノタ ナンバーワン錦(覆輪斑)]ではないかと推測する。
輸入株の怖いところで、そこが全く突き止めようがないし、かなりいい加減だ。
また、アガベの斑入りはほんとに謎で、どれだけの品種があるのかも謎である。
アガベの斑入りに関しては、色々思うこともあるので、また別の記事で書くことにしよう。
さて、話を戻し、、、どうしたものか。。
毎日、このアガベを見るたびそう考える。
このまま成長しても、葉は恐らく細長いままだろう。
そして、子株は一度も吹いたことがない。
やはり斬るしかないのか。。
胴切り・縦割りする理由と目的
アガベを斬る時、まずは理由と目的を考えるが、大体こんな感じだろう。
■ とても美しい株なので、この血統を受け継ぐ子株を吹かせたい
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胴切りし、切った上(天)の部分をまた発根させて、親株として生かし続ける。
これを上手く繰り返せば、どんどん良い血統の子株を収穫できる。
主に販売目的が多いかもしれない。
■ 徒長により見た目が悪くなったので、一度リセットしたいが、株自体を破棄したくはない
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同じく胴切りし、切った上(天)の部分をまた発根させて、引き続き育てる。
■ 現状の株に未練はなく、とにかく新しい子株を吹かせて一から育てたい
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縦割りし、現状の株は破棄、吹かせた子株を新たに育成。
色々調べてみると、子株を吹かせる確率が高いのは、縦割りのようだ。
株に未練がなければ、縦割りで臨んだ方が良さそうな気はする。
先日胴切りした【アガベ チタノタ レッドキャットウィーズル】。
このレッドキャットも、今考えてみれば、もはや修正不能な姿だったので、縦割りした方が良かったように思う。
現状胴切りにより、なんとか1つ子株を吹かせたが、そこ止まりだ。
縦割りした方が、もっと子株を吹いてくれたかもしれない。
このままで育成継続もあり
ただ、今回のアガベに関しては、葉は伸びてしまったが、そこまで異常に伸びたわけでもなく、異形のような症状までいかないため、焼けた葉や亀裂のあるダメな葉を再度整理して、このまま育成を続けるという方法もある。
迷うところではあるが、縦割りするにしても、もっと暖かくなってからだ、今はマズい。
それまでは、、、やはり一旦葉を整理して育てるか。。
どちらにせよ、正直班入りがそもそも好みではないので、胴切りし子株を吹かせたところで、また班入りになるのは確実。
それなら、変にリスクのある道を選ばず、このまま育てた方が賢明かもしれない。
少し細長い葉でも、キレイに展開すれば、案外良いと思えるかもしれないので。。
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