充実した植物コーナーが噂のアヤハディオ守山店(守山ハズイタウン内)訪問
- shopping704
- 4月20日
- 読了時間: 8分

滋賀県で、観葉植物を買える有名なホームセンターと言えば、やはり[アヤハディオ]だろう。
このかわいいクマさんマークでお馴染みのアヤハディオは、滋賀県民なら誰もが知る有名ショップだ。
観葉植物に関しては、店舗の規模によって販売されている植物の種類や数が大きく違い、私が知る中では、草津市の[ディオワールド]が一番充実していると感じていた。
もちろん、植物専門店ではないので、植物コーナーのスタッフもホームセンターのスタッフであり、多くの知識はない。
また、稀に珍しい植物を取り扱っている店舗もあるが、基本はメジャーな植物ばかりである。
ただ、価格は比較的安めなので、ふらっと立ち寄って、買って帰ることもしばしば。
今回、そんな慣れ親しんだアヤハディオが、守山市に植物コーナーを充実させた新店舗をオープンしたという話を聞きつけ、早速訪れてみた。
アヤハディオ守山店の所在地
場所は、滋賀県守山市、スーパーハズイを中心とした[ハズイタウン守山]という大型商業施設の一角にある。
どうやら、以前別の場所にあったアヤハディオ守山店が閉店し、移転という形でリニューアルオープンしたようだ。

入り口付近は、他店のアヤハディオの植物コーナーと同じ雰囲気。
地植え用の大型植物や花が並んでいる。
少しワクワクしながら店内に入ってみると、確かに他店とは雰囲気も違い、何よりスペースが広い。
どんな植物が置いているのか楽しみにしながら、奥へと足を進める。





とにかく鉢の品揃えが凄い
何よりびっくりしたのは、鉢の多さだ。
ここまで様々な鉢が置いてある店舗はなかなかないだろう。





大型の鉢も種類が豊富で、鉢を探している人には、是非一度訪れていただきたい店舗と言える。


その他にも、まだまだ個性的な鉢があったが、それは改めてこれより下で紹介したい。
ただ、、、店内を色々見回る中で、総合的には非常に残念な点が色々あった。
ここからは、アヤハディオの一ファンだからこそ、あえて思ったことを正直に記載したいと思う。
高額植物が気になる
とにかく高額な植物を置いていますというアピールが強い。
他店のアヤハディオでは、メジャーな植物を、適正価格もしくは、相場より少し安い価格で販売している。
日用品やDIY用品などを買いに訪れたお客さんが、「少し植物あるし見てみる?」といった気軽な感じでコーナーを訪れ、「安いし1つ買っていこうか?」と購入できるのが、アヤハディオ植物コーナーの醍醐味でもある。
もちろん、購入しやすい植物も販売されている。

しかしながら、店内には、50万円を超える【エバーフレッシュ】や20万円もする【パキラ】などが販売されており、非常に高額だ。
大型の植物なら、10万円は超えることが多いが、50万円という金額は相当なものだ。
確かに、エバーフレッシュはとても見応えがあり、シンボルツリー的な要素もあるのかもしれない。


「植物でこんなにするの!?凄い!」というインパクトから、口コミで噂になり、それでお客さんを呼ぶこと自体は否定しないが、どなたかのYouTubeで、この店舗のスタッフが、「一番高い植物はいくらだと思いますか?なんと100万円です!」というよな紹介動画があったので、やはり、高額アピールがどうもひっかかる。
そして、それが非常に悪い形で出ていたのが、ある植物の展示状況である。
私も大好きなアガベである。
まず、この【アガベ チタノタ サンクラウン】。

これを見て、特にアガベに興味がないお客さんは、「こんなにするの!?高いし凄い!」だけで終わるかもしれない。
しかし、少しでもアガベに興味がある人が見れば、その悲惨さは一目瞭然だ。
成長点の葉、どうすればこんな状態になるのか。。

これは、何日も光の当らない暗闇で、水だけ与えているとこのような異形の徒長が起こる場合がある。
サンクラウンは、【アガベ チタノタ レッドキャットウィーズル】の選抜株のようだが、明らかにレッドキャットによく見られる徒長(葉が細長く伸びる)が見られる上に、やはりこの異形な姿は、ちょっと考えられない。
仮に、アウトレットとして、例えば胴切り前提で5,000円程で売られているならまだしも、この59,800円(税別)という金額は、適正価格どころの話ではない。
もはや、地獄の様な値段である。
こんな価格で仮に買ってしまったら、もう終わりである。
確かに、「植物でこんなにするの!?凄い!」というインパクト自体はあるが、それなら、それ相応の誰が見てもある程度いいなと思えるものを置くべきだ。
ディスプレイされていたダルトンのコレクションケースは非常にカッコ良く、私も何度も欲しいと思っていたもの。

高価であり、見た目も映えるが、何より、この中に育成ライトも何も設置されていない。
アガベには、光と風は不可欠だ。
空気を回すサーキュレータを設置したり、最低でも育成ライトなどでしっかり光を当ててあげて欲しい。
右上の方から、どこを照らしているかわからない育成ライトの光が若干入っているが、この程度ではあまり意味がない。

ケース内のその他のアガベも、とにかく値段が高く、一連のアガベブームが落ち着いている今となっては、考えられない値段である。


【アガベ チタノタ バラクーダ】なんて、この状態と大きさなら、10,000円もしないのではないだろうか。。
【パキポディウム グラキリス】も、なんだか不憫である。

まだ、ビカクシダは、それなりに良い雰囲気の株があったが、、、やはり、値段が高すぎる。




アヤハディオに訪れた一般のお客さんは絶対買わないだろうし、ビカクシダ好きな人も、アヤハディオでこの値段は出さないと思う。
ファンがいるような凄く有名なナーセリーが出店しているなら別だが。。
ターゲット層がわからない
コーナーの一角に、[ガレージプラス]というプレートが設置されたカウンターがあり、調べてみると、どうやら三重県にある、緑と雑貨のセレクトショップのようだ。


このショップが監修されているのか、それとも出店されているだけなのか少し不明だが、今一つアヤハディオの雰囲気に合っていないような気もするし、もし出店されているのなら、植物の展示状況から、逆にガレージプラスにとってはマイナスな気もする。
また、ガレージプラスが、セレクトして置いてるのか、アヤハディオ自体がセレクトしているのかこれも不明だが、独特な世界観の鉢が置いてあり、これがどうも浮いており、アヤハディオに植物を買いに来た人が、到底購入していくとは思えない。
特に、バイクのタイヤを模したものや、ホットロッドを連想させるようなイラストが描かれた鉢など、どうもしっくりこない。



鉢自体を批判しているわけではなく、例えば、「バイクと植物のガレージハウス」なるショップがあったとして、そこにこのような鉢が並んでいれば、ショップのコンセプトをわかった上で、この世界感が好きなお客さんが集まっているので、鉢も置き甲斐がある。
しかし、あくまでここはアヤハディオ、そんな世界感が好きな人が集まる場所ではない。
やはり、植物コーナーのコンセプトがまとまっていない状況が、あらゆるものの存在価値を落としているような気がしてならない。
一体、どこがターゲット層なのか、、、もう少し植物コーナーのコンセプトを今一度見直してほしい気持ちだ。
映えるスポットとして定着したい?
ところどころ、「インスタ映えおすすめスポット」なるポップがあるのだが、これが余計だ。



素敵な雰囲気が漂えば、訪れた人は、自然と写真を撮る。
私も記録の為、ポップのある箇所で写真を撮ったが、その際、横切ったスタッフが、「撮ってる撮ってる」というような顔をしていたので、少し恥ずかしい気持ちになった。
空間自体は、スッキリしていて、居心地も悪くないので、もう少し自然な感じで、アヤハディオらしさを出しほしいと強く思った。
植物&アヤハディオファンとして思うこと
アヤハディオの客層に合った、アヤハディオらしい植物や商品を販売、値段も手の届くものであってほしい。
高額植物も、注目を集める点では良いが、置くなら誰が見てもある程度素敵だと思える状態を維持してほしい。
高価なものには、それ相応の展示環境の構築が必要だ。
ものが素晴らしく、しっかり管理されているものなら、高くても好きな人は買っていくだろう。
あくまで、売れることを前提に置いてほしい。
また、見栄えも大事だが、内容でも勝負してほしい。
例えば、アヤハディオで販売中の木材を使用し作成したディスプレイ棚を設置。
作成方法をまとめた動画へ誘導するQRを貼ったりすれば、DIY好きも喜ぶ。
また、同じように、アヤハディオで販売中の木材を使用し、ビカクシダの板付けを伝授するワークショップを開いたりするのもおもしろい。
あくまで、我々が親しんできたアヤハディオらしい空間を構築してほしい。
、、、もはやどの目線で話をしているのかこちらもわからなくなってきたが、お店のコンセプトも含め、何度も来たくなるようなお店作りを期待しています。
植物のある暮らしをテーマにPost。
大好きな地元滋賀の植物店[GREEN LOFT (グリーン・ロフト)]を広めるべく勝手に全力でファンページを作成しました。
写真など色々情報を載せているので、是非ご覧ください。
---
RESISTANCE DESIGN(レジスタンス・デザイン)
レジスタンス・デザインは、滋賀県大津市にて、ホームページ制作をメインにお仕事をさせていただいております。
ウェブに関すること、植物に関すること、何かこいつと面白いことできるかもしれないと思われた方は、お気軽にメールフォームにてお問い合わせください。
代表/横山 昌史(Masashi Yokoyama)
Comments